イタリアの感性と、日本のものづくり。 New Archive Collection
renacnatta代表の大河内 愛加です。
renacnattaは今年、10周年を迎え、この節目に、私たちは新しいコレクションを準備しました。
その名も、New Archive Collection。(コレクションページはこちら)

renacnattaにとっての「New」
この名前をつけるとき、私が一番大切にしたかったのは、「New」という言葉の意味でした。
renacnattaはブランド創設時から、イタリアのデッドストックシルクや、日本に眠る着物地など、すでにある美しい素材に新しい役割を与えることを続けてきました。それがブランドの核であるDead Stock Collectionで、10年間リバーシブルの巻きスカートを届けてきました。
それは、何かを一から大量につくることではなく、すでにこの世界にあるものを見つめ直し、今の装いへつなぐ試みでした。
renacnattaにとって「新しい」とは、必ずしも、まっさらなものを生み出すことではありません。
過去に生まれた素材や意匠、技術、感性。
長い時間の中で残ってきたもの。
誰かの手によって丁寧につくられたもの。
そうしたものにもう一度光を当て、今を生きる私たちの暮らしや装いの中で、新しい意味を持たせること。それが、renacnattaにとっての「New」です。
アーカイブを、今の服へ
今回のNew Archive Collectionでは、これまでのように既存のデッドストック生地を組み合わせるのではなく、イタリアのシルクアーカイブや芸術に残る意匠を、renacnattaの視点で再解釈するところから始めました。
過去のアーカイブをそのまま復刻するのではなく、そこに宿る空気や美しさ、構図、色彩の感覚を受け取り、今の服として楽しめる柄へと変換していく。
コレクション内の全ての柄は、イタリア人の絵師に描いてもらった完全オリジナルです。
イタリアの感性と、日本のプリント技術
そしてもうひとつ、今回のコレクションで大切にしたかったのが、プリントの技術です。
renacnattaがこれまでイタリアで仕入れてきたデッドストックシルクの多くは、北イタリア・コモ地方でプリントされたものでした。コモは、シルクプリントの産地として世界的に知られる場所です。そしてその現場を支えてきた技術のひとつに、日本のエプソン社と、コモ地域のテキスタイルプリンターメーカーによって共同開発されたデジタル捺染機「Monna Lisa」があります。
今回のNew Archive Collectionでも、そのMonna Lisaによるプリント技術を採用しています。
つまり今回のコレクションは、イタリアのシルクアーカイブや芸術に残る意匠を、イタリア人の絵師がrenacnattaのために描き、それを日本で生地からつくり、コモのプリント文化とも深く関わりのある技術で染め上げるというものです。
イタリアの感性と、日本のものづくり。
renacnattaがこれまで大切にしてきた二つの要素が、素材や柄だけでなく、プリント技術の中でも自然につながっていました。
すべて日本国内でつくるという選択
ということで今回は、生地の生産からプリント、縫製まで、すべて日本国内で行っています。
今、日本で服地をつくり、プリントし、縫製して商品として届けることは、決して簡単なことではありません。効率や価格だけを考えれば、もっと別の選択肢もあったかもしれません。
それでも今回、全てのプロセスを日本国内ですることを選んだのは、renacnattaがこれまで向き合ってきた「残していきたいもの」と、もう一度まっすぐ向き合うためでもありました。
日本に残る生地づくりの現場。
美しくプリントする技術。
一着ずつ形にしてくださる縫製の手。
それらは、当たり前に存在しているようで、決して当たり前ではありません。
New Archive Collectionは、過去の美しい意匠を今の装いへつなぐコレクションであると同時に、今ここにある日本のものづくりの現場と、これからも一緒に服をつくっていくためのコレクションでもあります。
New Archive Collectionで展開するもの
New Archive Collectionでは、renacnattaの定番であるリバーシブル巻きスカートに加えて、新たにメンズシャツを展開します。

リバーシブル巻きスカートの片面には、シルクのようなしなやかさを持つ生地を使用しました。

もう片面には、凹凸のある表情が美しいちりめん生地を合わせています。

使用しているのは、アセテートと再生ポリエステルを用いた、環境にも配慮された生地です。これまでのDead Stock Collectionのような華やかさや特別感は残しながら、ご自宅でお洗濯いただける扱いやすさも大切にしました。
丈は80cmと90cmからお選びいただけます。また、表地と裏地の組み合わせもお選びいただける、セミオーダースタイルでご用意します。
そして今回は、初めてメンズシャツも制作しました。

シャツは綿100%。日常に取り入れやすい着心地でありながら、一番上のボタンには、漆の技術で金箔を貼り付けた特別なボタンを使用しています。さりげない部分に、日本の手仕事を宿した一着です。


サイズはMとLの2サイズ展開です。
renacnattaらしい柄を、スカートだけでなく、シャツとしても楽しんでいただけるように。性別やスタイルを越えて、より多くの方に「柄をまとう楽しさ」を届けられたら嬉しいです。
(コレクションページはこちら)
より多くの方に届けるために
今回のNew Archive Collectionでは、価格についても改めて向き合いました。
生地からつくり、プリントし、縫製まで日本国内で行うことは、決して簡単なことではありません。それでも10周年の節目に生まれる新しいコレクションとして、より多くの方に手に取っていただきやすい形でお届けしたいと思いました。
renacnattaらしい柄の楽しさや、リバーシブルで着られる自由さ、そして日本国内での丁寧なものづくりはそのままに。これまでのようなイタリアのシルクや絹の着物地とは異なる形で、今回は日本で安定的につくられている上質な生地を選びました。
美しさだけでなく、日常の中での扱いやすさや、継続してお届けできる生産体制も大切にした、新しい選択です。
【発売記念価格】
Reversible Skirt
通常価格:¥34,200 → 初回限定:¥29,700
Drop Shoulder Shirt
通常価格:¥38,500 → 初回限定:¥33,000
また、New Archive Collectionの発売を記念して、送料無料キャンペーンも行います。
7月24日〜25日にオンラインでご注文いただいた方、7月25日の京都ポップアップ、8月1日の東京ポップアップにてご注文いただいた方は、送料無料にてお届けいたします。
10周年の感謝を込めた、最初のお届けのかたちです。
ぜひオンラインやポップアップにて、この新しいコレクションをご覧いただけましたら嬉しく思います。
Archiveは、未来へつながるもの
「Archive」という言葉には、過去の記録や蓄積という意味があります。
でも私たちは、アーカイブをただ懐かしむためのものだとは考えていません。アーカイブは、今の視点で見つめ直すことで、未来へつながる可能性を持っています。
過去の美しさを、今の感性で受け取り直すこと。
古いものを、古いままにしないこと。
残ってきたものに、敬意を払いながらこれからも使われるものへ変えていくこと。
それが、New Archive Collectionという名前に込めた想いです。
これまでと、これからをつなぐ一歩
10周年に、renacnattaは改めて原点に立ち返ります。
けれどそれは、過去に戻るということではなく、過去を見つめながら、今の私たちにできる新しい形を探すこと。
New Archive Collectionは、renacnattaのこれまでと、これからをつなぐ新しい一歩です。
コレクションページはこちらからご覧いただけます。

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撮影:諏訪夏木
