新年のご挨拶


新年明けましておめでとうございます。renacnatta代表の大河内です。
旧年中は大変お世話になり、ありがとうございました。

本日は、いつもrenacnattaをフォローしてくださる皆様へ新年のご挨拶を申し上げます。

2020年を振り返って

2020年はrenacnattaにとって飛躍の年になりました。月並みな表現ですが、実際に生産に関わる人たちは何十倍にも増え、生み出した商品数もこれまでの何千倍にもなった年でした。

これまでrenacnattaはブランド名からも使わ「れなくなった」素材、つまりデッドストックになっているような素材を使うことにこだわっていました。しかし、それだと数に限りがあるためすぐに売り切れてしまい、求めてくれる全てのお客様に商品をお届けできないという心苦しい状態がずっと続いていました。そこで昨年からは織元さんたちとコラボレーションをし、提携の工場も新たに増やし、量産をする体制を整えることができました。(量産といっても廃棄しないために完全受注生産)
2年前、私がミラノだけでなく京都にも拠点を持つようになり、日本の伝統産業がより身近に感じられるようになった中で、過去に作られたものだけに目を向けるのではなくて、今職人さんたちが必死に残そうとしている「今生きている伝統工芸」に直接的に貢献したいと思うようになりました。日本の貴重な伝統工芸が今後作ら「れなくなった」とならないように。ブランド名を改めて見つめ直した時これもレナクナッタの形だと気付いたのです。

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コロナ禍での活動

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昨年初めて展開した西陣織のコレクションはクラウドファンディングでリリースしました。スタートと同じ時期にコロナの被害が大きくなり、公の初披露の場として考えていたミラノサローネは中止に、クラファンのリターンで用意していた数々のイベントも中止せざるをえなくなりました。
普段、オフラインの特別なイベントが少ないブランドなのに、企画した年に限ってなぜ….とも思いましたが、これまでオンラインベースの運営だったからこそ、そこまで大きな被害も受けず、皆様と繋がり続けられて前に進めたのはよかったとも思います。どんなことが起きても柔軟に、自分は何をすべきかを考えて動きをとめずに突き進むことのできたこの1年はブランドと私を大きく成長させました。

コロナ禍では西陣織でつくったマスク「Nishijin Mask」を発表し、新聞、テレビ、Forbes、他多数オンラインメディアにて取り上げていただき大きな反響をいただきました。

マスクのためだけに織ってもらった西陣織は100cm幅で257mにもなりました。このコロナ禍で微力ながら業界の役に、みなさまと一緒に貢献できたのではないかと思います。

2020年は西陣織・久留米絣・金彩という貴重な工芸を扱うことができ、それを多くの人に届けることができました。
生産に関わってくれた方、そして求めてくれた方、また買わずともSNSで広めてくれた方に感謝します。

伝える年

そして今年はこれらの伝統工芸の展開を続けながら、お声がけをいただいている他の伝統産業ともコラボレーションをしていきます。
renacnattaで扱う素材は何百年も作り続けられているものもあるので「いいもの」というのは当たり前。renacnattaの役割はそれをどれだけ多くのひとに伝え、届けるか、だけなので、今年はさらに「伝える」ことに注力していきます。

目まぐるしく変わるトレンドによって大量生産・大量消費・大量廃棄が繰り返されるこの時代に、作り手が見え、歴史が見え、文化を纏うことができるという「選択肢」があるということを多くのひとに知ってもらいたい、そんな思いで今年もみなさんと一緒に進んで行きたいと思っているので引き続きどうぞよろしくお願い致します。

renacnatta 大河内愛加