2025年の振り返りと来年のこと

renacnatta代表の大河内愛加です。
慌ただしい年末のひとときに、毎年欠かさず綴っている恒例の一年の振り返りをお届けしたいと思います。
2025年のはじまりに
2025年は、とても印象的な出来事から幕を明けました。なんと元旦に放送された「上田と女が吠える夜SP」にて、タレント・モデルの井桁弘恵さんに、renacnattaの「一生着られる振袖」をお召しいただきました。

長い時間をかけて構想し、職人さんたちと何度も対話を重ねて完成した振袖が、テレビという大きな場で、しかも晴れやかな新年のタイミングで紹介される。嬉しさと不思議な気持ち、そして、他の華やかな振袖と並ぶ様子をみて「間違っていなかった」とどこか静かな安堵のようなものを感じました。
選んでもらったスタイリスト様と井桁弘恵様には大変感謝をしております。そして本当にうっとりするくらいお似合いだった。
振袖展示会と、心に残った言葉
さらに2025年1月3日からは、高島屋大阪店の新春振袖展示会にて、特設スペースを設けていただきました。多くの方に直接ご覧いただく機会に恵まれ、振袖というものが持つ力や重みを、改めて実感する時間でもありました。

なかでも印象に残っているのが、振袖を長年見てこられたバイヤーの方からかけていただいた言葉です。
「ここまで作り込んだ振袖は、近年なかなか見ません。本当に素晴らしい手仕事ですね」
この言葉は、この1年、私にとってお守りのような存在でした。迷ったとき、不安になったとき、「あの一言があった」と思い出すことで、また前を向くことができました。
豊岡杞柳細工の再販

今年は、豊岡の杞柳細工のかごバッグを再販することもできました。やはり反響は大きく、たくさんの方のもとへ届けることができたこと、そして何より、職人さんや地元の方に喜んでいただけたことが嬉しかったです。
第二弾の構想も少しずつ動き出していますので、どうか楽しみにお待ちいただけたらと思います。
金彩アイテムと、新しい出会い

今年も金彩のアイテムは、renacnattaにとって大切な存在でした。特にスキニースカーフは、今年何度かに分けて販売しましたが、そのたびに完売となり、来年も引き続き制作していきたいアイテムです。
11月からはヘアアクセサリーも展開しました。こちらはXでの私個人の投稿が思いがけず大きな反響を呼び、これまでrenacnattaを知らなかった方々と出会うきっかけにもなりました。
SNSで拡散されることで、金彩という普段なかなか触れる機会のない技法を、多くの方に届けることができたと実感しています。
原点に立ち返るリバーシブルスカート

今年は、renacnattaの原点とも言えるリバーシブルスカートも多く制作しました。名古屋では初めて、1週間にわたるポップアップも開催することができ、新しい土地で、実際に手に取っていただく時間を持てたことが印象に残っています。
西陣織の新作

そして秋には新作として、「Nishijin-ori Folded Skirt」を発表しました。このスカートは、新たに立ち上げた西陣織発のスキンケアブランド「Sericy」の制服が欲しい、という私自身の個人的な願いから生まれたものです。
コラボレーションアイテムとして販売して多くの方にオーダーいただきました。お届けは来年となりますが、完成を楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。
個人的には、久しぶりに工場でのシューティングができたことも、心に残る出来事でした。
ものが生まれる場所で、その空気ごと記録する時間は、やはり特別なものです。

万博・イタリア館での登壇
7月には大阪・関西万博のイタリア館で登壇し、renacnattaの活動についてお話しする機会をいただくなど、節目となる出来事もありました。イタリアでの生活から得た視点や、それを原点としたブランドの考え方についてお話ししました。

今年を振り返って思うこと
プライベートなことにも少し触れると、今年はほぼ1年間、ずっと1歳の息子と一緒に過ごした一年でした。
正直に言うと、自分で選んだ時間の使い方の中で、仕事に十分な比重を置けていないと感じる場面もありました。
それでも、かけがえのない「1歳」という時間を、どうしても一緒に過ごしたかった。その思いから、保育園には入れず、自分で見るという選択をしましたが、この選択に後悔をしたことは一度もありません。
来年1月からは、保育園に入ることが決まっています。正直な気持ちとしては、寂しさが9割。それでも、仕事にもっと専念できると考えると、やはりワクワクする気持ちも同じくらい大きいのだと思います。
発信も、ものづくりも、これまで以上に力を注いでいきたい。それがきっと、息子や、息子の世代の子たちに、美しい世界を見せることにつながると信じています。
……少し話が大きくなりましたが、それが今の率直な気持ちです。

renacnattaのスカートをメインに縫製を長年お願いしている縫製工場の社長と息子。初対面で意気投合していた(笑)
そして、来年のこと
来年、renacnattaは10周年を迎えます。
この事実に、いちばん驚いているのは私自身です。。。
また改めて「voice」で綴りたいと思っていますが、正直なところ、ここまで続くとは思っていませんでした。立ち上げた当初は、何度もやめようと思ったこともありましたし、実際に少し距離を置いていた時期もあります。
だから、この10年が「濃い10年だったか」と聞かれると、正確には答えられない気もします。それでも、10年近く応援し続けてくださっている方がいて、途中から出会ってくださった方もいて。
その一人ひとりが、私にとって本当に大切な存在です。これは間違いなく、私の財産だと思っています。
10周年となる来年は、特別な1年にしたいと考えています。ぜひ、みなさまと一緒に楽しめたら嬉しいです。
本年も大変お世話になりました。みなさま、どうか良いお年をお迎えください。2025年もrenacnattaをどうぞよろしくお願いいたします。
大河内愛加


