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なぜ、renacnattaが「茶道の美意識を纏う服」を作るのか

renacnatta(レナクナッタ)代表の大河内 愛加です。

SNSでは連日告知をしていますが7/27 (土) 10:00〜、2ヶ月にわたりMakuakeでクラウドファンディングを実施します。期間中はSNSでのシェアや「いいね」で一緒に盛り上げていただけると嬉しいです!

今回は、レナクナッタ初のメンズ衣服の発表に加え、新たなテーマに挑戦しています。多くの方々にレナクナッタの活動や志を知っていただきたく、Makuakeで先行受注販売を決めました。

今回のコレクションのテーマは「茶道文化」です。着物から着想を得たデザインになっていて、着物を着るときの背筋が伸びる気持ちや茶道を行うときの凛とした空気感を感じていただけるようなデザインにしました。

アイテムの紹介は一番最後にさせていただきますが、今回のマガジンではなぜこのコレクションを発表することになったのか、Makuakeのページにも書ききれなかった私の思いを綴らせていただきます。


長年受け継がれてきた、茶道の所作や美意識を日常に

レナクナッタは「文化を纏う」というコンセプトを掲げ、さまざまな伝統工芸の産業の方達とものづくりをしています。その過程で、自分の関わる分野以外の伝統文化にも興味を持つようになり、華道を一昨年から、茶道を去年からはじめました(とはいえ、仕事や妊娠・出産などであまりコンスタントに通えていないのですが...)。


一番最初の体験はお正月のいけばな。まだ伸びしろしかない作品。

最初は、自分の美意識をより磨いて、仕事とは違う形でアウトプットしたいという思いから華道をはじめました。私が通っている流派は華道と茶道を両方学ぶことを推奨していたので同じ日にふたつのお稽古ができるなら、という軽い気持ちで茶道を始めたのですが、実際にやってみると華道とはまた違う奥深さに衝撃を受けました。

茶道を学び始めてからは、これまで漠然と知っていた礼儀作法の背景や意味、その答え合わせの連続でした。それは、礼儀作法のすべてが思いやり、おもてなしの精神に通じていることに気づく日々でもありました。

たとえば、「畳の縁を踏んではいけない」という礼儀作法は一般的によく知られています。この理由は、昔は畳の縁に家紋が入っていて、その家を象徴する大切な部分だったから。そのため、畳の縁を踏むことは大変失礼にあたることでした。

また、畳の縁を作っている職人さんや、大事に手入れしている人たちへの敬意も含まれています。こうした背景を知ることで、「畳の縁を踏んではいけない」という単なるルールとして覚えるのではなく、見えないところへの配慮や想像力から自然と踏むことを避ける姿勢を持つことが大事だと学びました。


天の川をイメージした和菓子。日本特有の季節を感じられる和菓子を頂けるのも茶道の楽しいところ。

また、「お茶碗を回してからお茶をいただく」という作法もよく知られています。お茶碗を回すのは、亭主が客に対して絵柄が正面に来るように置いてくれるためです。それを客はさらに回して、絵柄を亭主側に向けるようにします。このような些細な動作にも、お互いの謙遜や細やかな心遣いが込められていることを知りました。

茶道の世界で長年受け継がれてきた美しい所作や細やかな気配り、見えないところへの配慮が日常生活にも滲み出ている人、それこそが私が目指す人物像だと、茶道を始めてから感じるようになりました。

この優しい世界を自分やブランドのまわりに形成できたらどんなに素晴らしいだろうと考え、その思いから「茶道文化」をテーマにしたファーストアイテムを作ることにしました。今回のMakuakeがその始めの一歩です。

先日開催した「レナクナッタツアー in 京都」もそうですが、「文化を纏う」を軸に多面的に文化の魅力を皆様と一緒に発信していきたいと考えています。

レナクナッタは文化を纏うことで、文化を伝え、未来に繋いでいくブランドであり続けます。


私の夢

最後に、最近できた私の夢について書いてみます。それは、レナクナッタ主催の茶会で私自身が皆さんにお茶を振る舞える日が来ることです。今回のMakuakeでもリターンとしてお茶会を用意していますが、今後も継続的に開催していきたいと考えています。そして、数年後には私が亭主となり、美味しいお茶をお出しできる日がくればいいなと。

まだまだ私は茶道の世界に足を踏み入れたばかりですが、これから茶道という日本の文化をより深く理解し、定期的にレナクナッタのお客様とその美しさを分かち合える機会を持てたら、とても幸せです。

そんな茶道を通してデザインをした、日本の美意識と文化を纏う服。お茶会だけでなく、普段着やオケージョンドレスとしても着ていただけます。海外に行く機会がある方にはぜひ着物代わりに日本人のアイデンティティとして現地で着ていただきたいです。


アイテムをご紹介

メインアイテムはワンピースと羽織です。
カラーは落ち着いた色調のGreenとNavyの2色展開となっています。

生地は、300年の歴史をもつ伝統工芸の丹後ちりめん。細かなシボ(凹凸)が特徴のクレープ生地。織元はレナクナッタではお馴染みの臼井織物さん。美しさを追求するために手作業も交えたこだわりの生地です。

ワンピースと羽織、二つのアイテムに共通している特徴は、懐紙を入れるポケットと帛紗をかけられるデザインになっているところです。

同じ生地をつかった数寄屋袋も展開します。

数寄屋袋は茶道の稽古や茶会に必要な小物を持ち運ぶための袋です。クラッチバッグとして普段使いはもちろん、冠婚葬祭やパーティーなどフォーマルな場でもお使いいただけます。

伝統工芸「金彩」を贅沢に施したバージョンもあります。こちらも手がけてくださったのはお馴染み金彩職人・作家の上田奈津子さんです。

他にもお茶会への参加券や丹後ちりめんのワークショップへの参加券など、日本の伝統文化を体感していただけるリターンを用意しています。

リターン一覧:

ぜひこの機会に応援購入していただけたらとても嬉しいです。
2ヶ月間どうぞよろしくお願いいたします。

【先行販売期間】2024年7月27日(土)10:00〜9月29日(日)22:00
【販売サイト】https://www.makuake.com/project/renacnatta3

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